ゲームクリアは楽しんだことの証明なのか【考察】

考察

こんにちは、ウォッチイヌです。

今回はゲームのクリアと満足度の濃度のお話をしましょう。

ゲームクリアと満足度

先日こちらの記事を読みました。

どうやら『Hogwarts Legacy』のクリア率が20%ほどであるそうです。
それが低いねという議論があったとか。

一応私は『Hogwarts Legacy』のストーリーをクリアしましたが、発売直後に購入した2人の知人はクリアしていないそうです。
狭いコミュニティ内でも33%のクリア率。

先ほどの記事によると、そもそもオープンワールドのゲームのクリア率はそれほど高くないそうで、ゲームの品質とクリア率は比例しないという意見もあるそうです。

さらにはこのような意見も。

む。

私はこの意見に懐疑的でした。本当ですか、と。

作品の感想を述べるときはゲームをクリアしてからの方が良くないですか、と。

しかし現在は考えを改め、むしろクリアしない方が満足度が高い状態でゲームを終われる場合があるのではないかと考えています。

序盤がピークのやつ

最近行われたSteamのスプリングセールで『Watch Dogs:Legion』を購入しました。

オープンワールドで再現されたロンドンの街を舞台に、そこで生活するNPCを誰でもチームに雇用して実際に操作することができ、ロンドンを圧政から解放するためレジスタンスとして戦う作品です。

面白かったのが敵味方問わずNPC1人ひとりに名前や職業、最近の出来事などバックグラウンドが設定されており、それに基づいて彼らがプレイヤーの所属する組織にどのような態度を示すかが決定される点です。

例えばあなたが敵組織の拠点に潜入し殺害や気絶などで敵を無力化すると、その敵の家族や友人が街で歩いているあなたを見つけるとかたき討ちとばかりに殴りかかってくるのです。

その他にもチームに採用したNPCの友人や家族が自分も協力させてくれと志願してきたり、戦いの中で構成員を失ったりすることがあります。

これによってメインクエストで語られる一本道のストーリー以外の、それぞれのプレイヤー独自のストーリーが語られるシミュレーションゲーム的な楽しみ方が可能となっており私も非常に驚きに満ちた体験をできたと思っています。

しかし、物事にはどうしても慣れが生じてくるもので、新鮮で楽しいと感じた要素もプレイ時間が長く続けばそれだけ序盤と比べて感動が薄れてきてしまいます。

本作においてもそれは同様であったのですが、さらに残念なことに私はメインクエストのストーリーをあまり楽しめなかったので中盤からクリアするまでそれほど楽しいとは思えませんでした。

ゲーム序盤は珍しいシステムに驚き、間違いなく作品を楽しんでいたはずなのに、飽きながらもクリアするまで遊んだことで作品全体の満足感が低かったかのように感じてしまう。

まるでプレイ時間という水で、私が確かに感じていた楽しさを薄めてしまったかのようでございました。

満足感の濃度

ゲームの満足度はカルピスのようなものなのかもしれません。

画像はカルピス公式ウェブサイトより

原液が楽しさそのもので、水がプレイ時間。あとは値段。
人によって原液と水の量や好みの味が違いますが、なんか感覚的にはそんな気がします。

もしかしたらゲームをクリアしたかどうかではなく、これの組み合わせがゲームに満足したか、楽しんだかどうかの判断基準になるのではないでしょうか。

私の場合『Hogwarts Legacy』と『Watch Dogs:Legion』はクリアにこだわった結果、ちょうど楽しめる以上にプレイ時間が伸びて満足感の濃度が下がってしまったのだと考えます。
レビューを書くつもりだったのでクリアせざるを得ませんでしたけどね。

改めてこの意見に向き合ってみて、彼の言うことが自分なりに理解できたのではないかと思います。

私の解釈はこうです。
「新システムや新要素の解禁という楽しみがゲーム中盤で終わる場合、その時点で100%楽しんだプレイヤーが無理にクリアを目指してプレイを続けるとかえって満足感が減ってしまう可能性がある」

開発者が多くの人にゲームをクリアしてほしいならばストーリークリアと新要素の全解禁までのペース、バランス配分を丁寧に行う必要があるのではないでしょうか。

序、中盤に飽きさせないように高ペースで要素を解禁しつつ、解禁要素をコンプリートしたらもうすぐクリアだという具合がちょうどいいのだと思います。
が、ストーリーが短くなったり解禁要素の必要数が多くなりすぎたりと難しいのかもしれませんね。

結論

ゲームは途中でやめても面白かったといっていい。

むしろ最後までプレイすることで満足感が薄くなることもあるので、無理にクリアする必要もない。

クリアしてなくても感想を発信してもいい。

以上です。

しまいに

お疲れ様です。

私はいわゆる積みゲーを増やさないようにできるだけクリアするのが良いことと考えていたのですが、今回のことをきっかけに積みゲーは、あえてクリアしないことで満足度を高く保っているのだと理解することができるようになりました。

私にとって「人それぞれ」という言葉を抵抗なく適応できる珍しい経験でしたので、クリアするしない問題について考えてよかったと思います。

皆さんは楽しんだうえで積んでいるゲームはありますか?

と言ったところで今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございます。

愛をこめて。

息切れより。

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