【雑記】知らない状態には戻れないという話

雑記

こんにちは、研究くんです。

雑記です。雑記くんと言っても過言ではありません。

知らない状態には戻れない

先日、『Return of the Obra Dinn』をクリアしました。

Return of the Obra Dinn(2018)

失踪したObra Dinn号が帰港したので、遺体の記憶を体験できる懐中時計を用いて乗員乗客60名の身元と安否を特定するミステリーパズルゲームです。

クリアできたのがかなり嬉しいぐらい難しかった。
記憶を消してもう1度プレイしたらクリアできるかどうか怪しいレベル。

遺体の記憶の中で、乗員同士の会話や振る舞いから名前や役職を推測する感覚は『7Days to End with You』の文脈から未知の言語の意味を推測する遊びに共通するものがあり…

7 Days to End with You Steam版(2022)

全ての要素が自然にパズルのように組み合わさっている(ように感じる)のは『Outer Wilds』に似た体験のように感じました。

これらのゲームに共通するのは、いずれも1度内容を知ってしまうと2度と同じようには楽しめないということだと思います。

解き方がわかっているパズルは、解方をあれこれ考える楽しみも解けた時の爽快感も得られませんからね。

繰り返し遊ぶことができないミステリーゲームはそれ故に、1回の体験の濃度や満足感が他のジャンルと比べてとても高いように感じるわけでして、最近はこのジャンルに興味を惹かれております。

未知のものへの興味やそれを明らかにすることは、知らない状態には戻れないからこそのおもしろさが存在するのでしょう。

知ることのリスク

オンラインゲームなど何度も繰り返し遊ぶことができるゲームと対をなすこれらの作品は、その性質上ネタバレにかなり慎重になるべきであり、ゲーム実況動画など物語の核心に言及するコンテンツを閲覧することはご自身のゲーム体験を著しく損なうリスクがあります…

自分では買う予定がないゲームだけど内容は気になる、という気持ちは私にもないわけではないのですが、内容が気になるマンガ、アニメや映画はお金を支払って楽しむのが普通なので対戦ゲームなどリプレイ性の高い作品を除いて実況動画はすでに購入したゲームを扱っているものを観るようにしています。

他人にそれを強要することはありませんけどね。
うそ、1回したかも

断られたけど。

あの時はごめん。

とにかく調べれば何事も簡単に知ることができる状態で、知らないままの状態を保ち続けられているというのは貴重なことかもしれないということだけ、ちょっとお耳に入れておきたい。

発売から6年後に初見プレイした男

情報が氾濫しているインターネット時代に知らない状態が逆に貴重であるとして
Nintendo Switchを購入していてポケモンやスマブラをプレイしている人の中で、『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』を発売から6年間ネタバレを回避しきって初見プレイできる人物がどれほどいるでしょうか。

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(2017)

何を隠そう、この記事が掲載されているウェブサイト『ゲームミミック』の管理人がそうです。
私のことではありません。

彼曰く、「神」だそうです。ブレスオブザワイルド。
シンプルな感想。

私が知る限り彼はゲーム世界観の考察をするタイプではなかったのですが、ブレスオブザワイルドをプレイ中は自発的に建造物に描かれている模様などの細かい要素を気に留めていたり、ゼルダシリーズの歴史を調べたりしていました。

一方私はというと、ブレスオブザワイルドを初めてプレイしたのは6年前、高校生のころですかね。

当時は今ほど前のめりにゲームを遊んでいませんでしたので、ブレスオブザワイルドもメインクエストと収集要素をいくつか集めるくらいだったんですね。

クリアしてからインターネットの感想を見てみるとブレスオブザワイルドがすごいすごいと賑わっておりましたが、特にどの要素が”すごい”のか詳しくは理解しておらず、なんとなくオープンワールドでゼルダが遊べるのがすごいのかなぁと思ってました。

それからしばらく後、Shu3という方がブレスオブザワイルドのやりこみ動画を投稿し始めたのでそれを見ていたんですね、クリア済みのゲームだったので。
結局どこが”すごい”かを知りたいというのもありました。

そしたら私の想像以上にブレスオブザワイルドの世界が細かいところまで作りこまれているのを知ったわけです、Shu3の動画シリーズで。

特にNPCの行動や会話の内容が細かく変化することに驚きました。
例えば昼間に走り回っていた子供は夜になったら家に帰る、外に立ってる人は雨が降ったら雨宿りするなどです。すごくない?
こういうのが山ほどあるんです。

人間なら当たり前のことを、ゲーム内で再現してくれているんですね。
そのおかげで実際にその世界で生きているようにさえ感じられると。

こういう細かい要素を楽しめるようになったのって私にとっては最近のことで、当時はそんなところまで観察してませんでした。

それを今、ブレスオブザワイルドを成熟した状態で初見プレイできている彼はかなり貴重な存在であると思います。うらやましいとすら感じる。

別に1度クリアしたからといって再びプレイできないわけではないのですが、やはりこういったゲームは初見の楽しさに勝るものはないかと思いますので…
いやわからん、一応やってみるつもりではあるけれども。

ということです。
発売から数年経ってるから…動画があるから…といって、まだプレイしてないゲームの情報を知ってしまうとこのような経験もできなくなると考えると、知らないことにも価値があるんじゃないのかなと思った話でした。

ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム(2023)

ティアーズオブザキングダム、ありがとう。
みんなもやりましょう。

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