【ネタバレ注意】Starfieldの感想

感想

Starfieldの感想

こんにちは、スペースデブリです。
いわゆる宇宙のゴミです。よろしくお願いいたします。

先日、『Starfield』をクリアしました。
メインクエストと素材集めに大部分のプレイ時間を費やして、サイドクエストは一部だけやったのでクリアまでに約45時間プレイしています。

私は本作が発表されてから実際にプレイするまで、本作についての情報をほとんど見なかったため、どんなゲームか知らないまま闇雲に購入しました。

今回はそんな私が本作の気に入らなかったところと、気に入ったところに分けて感想を述べていきます。

それでは参ります。

気に入らなかったところ

始めに、本作の気に入らなかった部分について述べていきます。

Starfield

探索が面白くなかった

これは私が完全に勘違いした購入したのが悪いのですが、本作の惑星の探索は私が期待しているようなものではありませんでした。

恒星に近い、または少し離れた惑星の探索は、ほとんど何もない大地を画面上のマーカーめがけて前進キーを長押しするだけの退屈な時間がほとんどでございました。
不毛の惑星では画面の色もほとんど変わらないので疲れますし。

直前に『ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム』をプレイしていたり、同じく宇宙を舞台にした『Outer Wilds』の探索が強く印象に残っていた私は、本作の数時間の探索で『どうやら探索はずっとこれが続くっぽいぞ』と気が付き、腹をくくってそれ以降メインクエストを連打することになりました。

ウリにする遊びが異なる他の作品を引き合いに出すのは、レビューならあまり褒められたことではないと思うのですが……
そういうものを期待している方は購入前に一旦立ち止まって考えてみてねという話でした。

あ、でも本作中には我々の住む太陽系に荒廃して人が住めなくなったしまった地球が存在するのですが、そこで昔のNASAの施設を見つけたのは楽しかったです。

他にもロンドンのランドマークとかもあるらしいし、もしかしたらそういった楽しい探索要素が宇宙にばらまかれているのかもしれませんが、なんせ広すぎてどこにそれがあるか調べるのを諦めてしまいました。

宇宙迷子です。

宇宙の移動はかなり無機質

今いる場所から別の惑星へ移動するときの操作がかなりゲームの、なんというべきか、システムの無機質な感じが強いです。
というか移動が主にファストトラベルです。

例えば地球から他所の恒星系の惑星へ移動するときの操作なのですが

1.宇宙船へ乗り込み、操縦席に座って離陸する(離陸のムービーが流れる)

2-1.宇宙空間へ着いたら星系マップ(別画面)を開いて目的の恒星系を選択する
2-2.初めて移動する恒星系の場合は宇宙船のエネルギーをグラヴ・ドライブに供給する(その後ムービーが流れる)

3.恒星系のマップに切り替わったら目的の惑星と着陸地点を選ぶ(ロードが入る)

4.ムービーが流れて着陸する

てな具合で、主人公(プレイヤー)の手の届く操作は宇宙船に乗り込んで操縦席に座って離陸ボタンを長押しするところと、グラヴ・ドライブにエネルギーを供給するところだけでした。
あるだけありがたいというものです。

恒星系間の移動を全部徒歩(?)でやるわけにもいかんだろうという事情は分かりつつではありますが、私はこの移動に物足りなさを感じてもいます。
移動のためにシステム画面を開くたびに没入感が失われてしまっていたので。

このように惑星へ行こうとすると、個人的には多めに感じる量のメニュー画面とムービーとロードを挟む必要があるため、惑星へ遊びに行くハードルが上がってしまいまして、中盤から寄り道無しのメインクエスト一本背負いで進めてしまいました。

反ファストトラベル派の私としては、出来ることなら時間をかけてでも移動はオーガニックなものを選びたかったわけですが、それは本作に適した遊びではなかったようで、少し残念に思ったものです。

惑星の移動は徒歩限定

宇宙の移動はファストトラベルがほとんどな一方で、地上の移動は漢の徒歩限定でした。

フィールド上に探索要素があることを示すHUD上のマーカーはおよそ400~600m間隔で存在しており、それを辿りながら移動していたのですが、なんせ移動が長いんですね!

惑星のよって重力の高低が変わるので、特に低重力の惑星をふわふわと弧を描きながら移動するのは楽しいのですが、何もないところを500mぐらい直進する間ずっと夢中になるまでには至りませんでした。
それでも高重力の惑星は跳ばずに走るだけなんで比較的にはアレでしたけどもね。

宇宙船で低空飛行して探索できないのかなァ、とも思ったのですがやり方は見つかりませんでした。

宇宙では無機質なファストトラベルな一方、地上では極端にオーガニックな徒歩限定の移動が求められるため、心の中の髭男爵|山田ルイ53世も『ペース配分』と仰っておりました。

よろしければなんか乗り物を、贅沢は言いません、最悪ルンバで良いので頂ければ幸いです……

聖堂巡りは作業感強め

本作では未知のパワーを授かることのできる聖堂が複数存在し、そこを訪れることが何度もあるのですが、授かるまでの過程がかなり作業感のあるもので、疲れていました。

まず聖堂のある惑星が存在する恒星系へ到着すると自動的に『○○惑星で聖堂を探す』というミッションが追加されます。
そしてメニュー画面からミッションを開いて直前に追加されたミッションを選択し、進路を設定するとその惑星の着陸地点選択画面へ移ります。

そしてマップ上の惑星に表示された『スキャナーの異常地点』というランドマークへ着陸すると、大体600m先に聖堂があるのでそこまで直進し、聖堂へ着いたら入場します。
あとは無重力空間で光のリングみたいなのを4つぐらい通るミニゲームをやってパワーを授かるといった流れです。

ほんでこれの繰り返しですからね。
全部は見てないけどほとんどすべての聖堂巡りで寸分たがわぬ行程を経てきました。

聖堂はプレイヤーの持つスキャナーに干渉して異常を発生させる特徴があるのですが、それを手掛かりに暗中模索さがしまわるという訳ではありません。
『スキャナーの異常地点』へ着陸してスキャナーを構えてその場で360°回転し、ノイズが走った方向へ犬のように真っすぐ走ればすぐ大きな大きな聖堂が見えてくるので特に秘密を暴いてやったという達成感もありませんでした。

なんなら『スキャナーの異常地点』に着陸したその場から目視で確認できる聖堂もあったのでスキャナーすら必要ないこともしばしば。
なぜこれが今まで人類に見つかってなかったのか。

という具合で機械的に聖堂を巡っていた、というお話です。

物語はあまり興味を惹かれなかった(出来が悪いわけでなく)

最初にアーティファクトを触って未知の体験(宇宙の幻覚と音楽の幻聴)をしたところで特にワクワクしなかったので、それ以降のアーティファクト集めを楽しめなかったのが私のミスだったと思います。

ついでに本作の登場人物たちにもあまり興味を持てませんでしたので、その後クリアするまでほとんど物語にハマることなく過ごしてしまいました。

しかしながら!終盤の一部メインクエストの展開は楽しめました。
ネタバレを含むため収納しておきますので、ネタバレOKな方は下のを開いてご覧くださいね。

終盤に並行宇宙と元の宇宙の次元がもつれて、別の宇宙に瞬間移動してしまう演出は本作の楽しめた物語の内の一つです。
整えられて綺麗な研究所と、それが事故で荒廃し宇宙サソリがはびこる気持ち悪い場所を不意打ちのように移動してしまう感覚はかなり奇妙な体験でした。

あとは本作の舞台で重要な役割を担う、恒星系間の移動技術『グラヴ・ドライブ』が地球にもたらされた経緯は印象的で、当事者に近い視点で経験していればかなりの衝撃だったことだろうと思います。

本作は開始時点で既に地球は放棄されており、グラヴ・ドライブも広く知れ渡っている技術なので、遺された記録でしかそれを知ることは出来ないのですが、それでも確かな驚きがあり楽しめました。

という感じで物語についていけないながらにして、分かりやすく楽しめる部分もあったので『ありがたい限り』でございましたが、特にハマるというわけではありませんでした。

クラフトをほぼやらなかった

サプレッサー付きの武器を作るところまでは頑張ったのですが素材集め大変で……

ちなみにわざわざ惑星に資源を掘りに行かなくても、お店である程度の素材を買えることに気が付いたのは最終盤でした。

拠点を作らなかった

遊びに来た惑星で何かを作ろうとするたびに素材が足りません的なことを言われるので煩わしく、拠点の必要性を感じないこともあり一度も作りませんでした。

本拠地である惑星ジェミソンを出発するときはできるだけ手荷物と宇宙船の積載量を少なくして、現地で拾ったものをしまうスペースを用意するので、急に現地で拠点などを作ろうとしても素材を持ってきていないので作れないんですね。

これは私の過失なのでゲームの出来が悪いというわけではありません。
ほんまにすんません。

拠点は作らなくてもクリアできるので助かりました。

周回プレイでアイテムを全て失って寂しい

長い時間何もない場所を歩いたり、洞窟に潜ったりして集めた資源や装備ですが、周回プレイでそれを引き継ぐことができないようでした。

別作品では周回プレイによって、物語やミッションの内容が変化することがあったので、本作にもそれがあるか調べてみようとも思ったのですが……

アイテムの集めなおしの手間を考えると意識が遠のくのを感じたので、結局続けざまの周回プレイは断念して感想を書くことにしました。

また期間を開けてやるかもしれないです。

気に入ったところ

ここからは本作の気に入った部分について述べます。

自キャラの背景を決められる

本作のキャラメイクは見た目だけでなく、キャラクターの背景や性格を設定できるのが面白かったです。

そこで設定した特徴は、ただフレーバー的に存在するわけでなくステータスの変化やボーナス、固有のイベントの発生などが本編に反映されるのでロールプレイが捗ってしゃあないというわけですわな。

私は賞金首のハッカーという設定で遊んでいたのですが、グラヴ・ドライブ直後に賞金稼ぎが襲い掛かってくることがあって追われる身のスリルが味わえて良かったですね。

あと賞金首の金額が上がるのを待つ間、一時的に賞金首を守る立場をとる賞金稼ぎが味方についてくれたりしたのも驚きがあって面白かったです。

宇宙船に通信が入るところ

惑星へ着陸する前、他の宇宙船やステーションなどから通信が入ることがありました。
言うたらサブクエストとかイベントの導入ですね。

助けを求める通信から、船内でパーティしてるから来ないかというお誘いまであって何が起こるか予想できないライブ感(使い方あってるのか?)がゲームプレイを新鮮なものに保ってくれていました。

中には『グラヴ・ドライブの普及前に急いで地球を飛び出した宇宙船とそのクルー達』に関わる興味深いイベントもあり、驚きを隠せずにいました。

デフォルトでミニマップの無いHUD

もはやフィールドを歩き回れるゲームにおいて必需品のようになりつつあるミニマップですが、本作はデフォルト設定でもHUD上にミニマップは存在せず、比較的すっきりとしたゲーム画面でした。

この点を不満に思うプレイヤーもいらっしゃるとは思うのですが
私はほとんどのゲームでミニマップを非表示にする没入感のバケモノなので、これについては高評価です。

また一部の銃には、マガジンや銃の背面などに残弾数を表示するモニターのようなものが搭載されていたので、プレイヤーと主人公の視点がよりシンクロしていくようで良かったのです。

気に入った部分については以上です。

おわりに

船長、お疲れ様です。

SkyrimやFallout 4をプレイして以来、久しぶりにBethesda開発の作品で遊びましたが、やはり私には難しいですね。
登場人物を気に入ることが少なくて。

いつか、私がオープンワールドの探索の楽しさに気付いたように、Bethesda産の作品の楽しみ方革命みたいなものが起きるのでしょうかね。
Bethesdaファン方の見解をお聞きしてみたいです。

皆様は本作についてどのような感想をお持ちですか?
『こう遊ぶと楽しいよ』という考え方や、Bethesda入門にオススメの作品などもございましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。

といったところで今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございます。

愛をこめて。

インターネットデブリより。

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